1、「TikTok」×「不動産」が人気の理由︎
不動産会社の集客方法といえば、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
インターネットのサイトや、広告、アプリなど様々ありますが、近年ではTikTokを使って集客をする不動産会社が多くみられるようになってきました。
今回は、「TikTok×不動産」が多く使われている理由やその事例をご紹介していきます!
<理由1>先駆けはアメリカの大手不動産会社だった!
不動産や賃貸系の動画を見たことがある人であれば、「カメラで部屋を撮影しながら紹介していく」というスタイルの動画を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
実はこのスタイルの動画は、日本で流行する前にアメリカで流行っていたのです!
ニューヨークを拠点とする不動産エージェントのキャッシュ・ジョーダン(Cash Jordan)は、コロナの影響で街がロックダウンした後、TikTokやYouTube、Instagramなどのプラットフォームにタウンハウスやアパートなどの紹介動画を投稿し始めました。その結果大きな反響を呼び、クライアントも2倍に増えたと言います。(※1)
彼のTikTokアカウントは伸び続け、今では約66万人ものフォロワーを獲得しています。
(※1)参考記事:アメリカの不動産業者はTikTokをフル活用…SNSの中でも特に優れている理由とは
<理由2>広告費が0円!
企業がTikTokを運営する1番の魅力は、なんといっても情報を発信するのにお金がかからない、と言うことではないでしょうか。
インターネット広告やチラシなど様々な広告媒体がありますが、TikTokは誰でも無料で動画を投稿できるため、広告費が一切かかりません。
さらに一つの動画で終わるのではなく、過去の動画をいつでも見ることができるため、興味のある動画を選んで見てもらえるといったメリットもあります。
<理由3>作成の手間がかからない!
TikTokはスマホが1台あれば、アプリ内で誰でも簡単におしゃれな動画を撮影、編集できてしまいます。
短尺の動画なので、作成にそれほど時間もかからず、音楽などもすでにTikTok内にあるものを使えるため、1本の動画を作るのにそれほど時間や手間がかかりません。
テレビCMやインターネット広告などは、画質や魅せ方などのクオリティが求められるため、撮影や編集もプロに依頼するケースが多いですが、TikTokの場合はクオリティが高すぎると「広告感」が出てしまい、ユーザーからあまり好感を得られません。
TikTokにおいては、「サクッと撮影をして、サクッと編集し投稿する」くらいのクオリティの方が、ユーザーとの距離感も近くなり、ファン獲得に繋がっていきます。
<理由4>フォロワー以外にもリーチできる!
TikTokには、ユーザーが興味を持ちそうな動画を分析し、「おすすめ」に表示させるという仕組みがあります。そのため、自社のアカウントをフォローしていない人へも、不動産・賃貸に興味がありそうなユーザーに動画を届けることができるのです。
さらに動画のコメント欄ではユーザーが自由に書き込みできるため、物件の紹介動画を見た人がどう思ったかなど、リアルな意見を聞くことができます。多くの人とコミュニケーションがとれるのもTikTokのメリットと言えるでしょう。
2、不動産系TikTok成功事例
住まいる賃貸
不動産仲介業の「住まいる賃貸」のアカウントです。フォロワー数は約1.3万人で、多く視聴されている動画は89万回再生されています。
明るい音楽に乗せて、個性豊かな社員の方々が建物の外見から部屋の隅々まで細かく紹介している動画がとても人気で、多くのTikTokユーザーの方がフォローしています。
家賃や場所など、視聴者の気になる情報はコメント欄を通じて知ることができ、気軽に質問できる雰囲気作りが魅力です。
(株)シティホーム🏠
大阪府の不動産仲介業「(株)シティホーム」のアカウントです。フォロワー数は約1.2万人で、多く視聴されている動画は97万回再生されています。
建物の外観から始まり、内容も細かく説明しているため、実際にその場で物件を見ているかのような感覚になれます。
家賃や駅からの距離など、ユーザーが気になる情報をたくさん詰め込んだ物件紹介動画となっています。
動画のサムネイルで「どんな特徴の物件を紹介するか」が一目で分かるので、理想の物件探しにはもってこいのアカウントと言えるでしょう。
LAKIA不動産 天王寺本店
LAKIA GROUPが展開する「LAKIA不動産」のアカウントです。店舗ごとにTikTokアカウントがあり、その地域に特化した情報発信をしています。今回例にあげる天王寺本店のフォロワー数は約2.5万人で、多く視聴されている動画は98万回再生されています。
こちらのアカウントでは、おしゃれなデザイナーズマンションが多く取り上げられており、見ているユーザーが思わず住んでみたい!と思うような物件が多く投稿されています。
またコメント欄で家賃や駅からの距離、住所などが明記されており、詳細情報を手軽に知ることができるのが特徴です。
こちらのグループのある店舗では、TikTokを始めてから月60件ほどの反響に繋がっているようで、SNSからの流入が3分の1を閉めており、そのほとんどがTikTokからだと言います。(※2)
(※2)参考記事:https://www.zenchin.com/news/post-5724.php
ノアの賃貸
こちらは、元キャバ嬢で現在は不動産仲介業「株式会社 noah」の社長である方のアカウントです。フォロワー数は約3.5万人で、多く視聴されている動画は49万回再生されています。
人は登場せず部屋のみを映し、建物の内観を詳しく説明している動画になっています。また、「水商売相談」「女性限定」といった特徴の物件の紹介もあり、元キャバ嬢かつ女性ならではの視点があるのも特徴です。
Simple NAIKEN 不動産
こちらは、LINEで物件探しができるサービスを展開している「フォーラス&カンパニー」のアカウントです。フォロワー数は約12.6万人で、多く視聴されている動画は370万回再生されています。
これまでご紹介してきた事例は全て女性が物件の紹介をしていましたが、こちらのアカウントでは、男性が物件の紹介をしています。動画のサムネ画像も白いイメージで統一されており、おしゃれな印象が特徴的です。
「地下室」や「隠し部屋」があるちょっと変わった物件を紹介しており、ユーザーが思わず見たくなってしまうようなコンテンツを取り上げているところが、人気に繋がっています。
3、まとめ
今回は不動産系企業TikTokの成功事例をご紹介してきました。
多くのユーザーの目を惹きつけているアカウントの特徴として共通しているのは、
・実際に内見しているような視点の動画 ・家賃や駅からの距離など、詳細が記載されている ・ユーザーが「住みたい」と思うようなこだわりのある物件を取り上げている |
この3点を意識して動画投稿をしていることがわかります。
TikTok×不動産業は今後もまだまだ注目されていく分野になるので、不動産業でTikTokアカウントがすでにある企業様も、これから始めるという企業様もぜひ今回の成功事例を参考にしてみてください!
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