一昨年から度々繰り返される緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などの影響により、客足が伸びずに大打撃を受けた、というホテル業界の企業様も多いのではないでしょうか?
SNSの利用が盛んである昨今において、ホテル業界も宿泊率を高めるためにSNSを活用してホテルの魅力をアピールする重要性はますます高まっています。
とはいえ、どのようにSNSを使っていいかわからない…という方も多いかと思います。
今回はTikTokに限定し、数あるホテル業の中から、特に成功していると言える企業TikTokアカウントをご紹介していきます!
1、「TikTok」×「ホテル・旅館」のメリット
1)広告費が0円!
企業がTikTokを運営する1番のメリットは、なんといってもお金をかけずに情報を発信できるということです!
インターネット広告やチラシなど様々な広告媒体がありますが、TikTokはスマホ1台で誰でも無料で動画を投稿できるため、広告費が一切かかりません。
さらに一つの動画で終わらず、過去の動画をいつでも見ることができるため、興味のある動画を選んで見てもらえるといったメリットもあります。
2)動画なので施設の雰囲気を詳しく伝えられる!
よくある宿泊施設の情報サイトや情報誌などは、ホテルの画像はあるもののそこまで枚数があるわけではないので、施設の雰囲気が伝わりにくいといったデメリットがあります。
その点TikTokは動画のため、短時間で多くの情報を発信することができ、より詳細な雰囲気を伝えることができます。
また縦型動画特有の「自分が実際にその場にいるような感覚」を視聴者に与えることができるというのもTikTokならではのメリットです。見ている人に「ここに行ってみたい!」と思ってもらうことで、集客率はグッと高まります!
3)フォロワー以外にもリーチできる!
TikTokには、ユーザーが興味を持ちそうな動画を分析し、「おすすめ」に表示させるという仕組みがあります。そのため、自社のアカウントをフォローしていない人へも、ホテル・旅館等に興味がありそうなユーザーに動画を届けることができるのです。
さらに動画のコメント欄ではユーザーが自由に書き込みできるため、ホテルの動画を見た人がどう思ったかなど、リアルな意見を聞くことができます。多くの人とコミュニケーションがとれるのもTikTokのメリットと言えるでしょう。
2、ホテル・旅館系TikTok成功事例
鳥羽ビューホテル花真珠
三重県鳥羽市にある温泉旅館、鳥羽ビューホテル 花真珠のアカウントです。フォロワー数は約10.2万人で、多く視聴されている動画は89万回再生されています。
このアカウントの秀逸なところは、流行りの曲に合わせながら旅館の従業員が踊ったり、従業員のプライベートを公開したりと、従業員にファンをつけることで旅館の認知度をあげているということです。
またコメント欄では、実際に宿泊したお客さんがその時にあった従業員の神対応エピソードや、宿泊した際の感想なども寄せています。利用者の生の声が聞け、かつコメントを返すことによって利用者とコミュニケーションが取れるというのもTikTokのメリットの一つです。
東急ホテルズ
東急ホテルズの公式アカウントです。フォロワー数は約5300人で、多く視聴されている動画は約20万回再生されています。
さまざまな地域にあるという東急ホテルの強みを活かし、ご当地ならではの魅力と共に紹介する動画や、こだわりある料理やドリンクの紹介動画など、ホテルの魅力をさまざまな方向からアピールしているのが特徴です。
中でも1番多く視聴されている動画は「ホテルのシャワールームを上手に使う方法」です。視聴者が気になっていることに対し、ホテル側が答えるという内容が注目を浴びています。
スーパーホテル
国内170店舗を運営するスーパーホテルの公式アカウントです。フォロワー数は約5800人で、多く視聴されている動画は約340万回再生されています。
こちらのアカウントでは、ホテルあるあるを中心に投稿されているのが特徴です。
ただホテルを紹介するのではなく、あえてホテル利用者の視点で動画を発信することにより、企業アカウント感なく見られる動画となっています。
視聴者は、共感の声や自らが経験したエピソードなどをコメント欄に寄せており、視聴者同士がコメントでコミュニケーションを取れる場ともなっています。
北海道登別温泉 花鐘亭はなや旅館
こちらは、北海道登別温泉にある花鐘亭はなや旅館のアカウントです。フォロワー数は約4600人で、多く視聴されている動画は約96万回再生されています。
鳥羽ビューホテル花真珠同様、こちらも従業員が流行りの曲に合わせてダンスを踊っているのが特徴のアカウントになっています。
こちらのアカウントの面白い点は、「お祭りが中止になった」「休館日が増えた」など旅館にとってのマイナス面をあえて自虐ネタとして扱い、「だから踊っちゃう」のようにプラスな印象に変えているところです。
さまざまな部屋や場所で踊っているので、旅館の雰囲気も一緒に感じることができます。
ど素人ホテル再建計画
こちらは少々異例ですが、沖縄のとあるリゾートホテルから経営再建を任された「ホテル経営ど素人」という方のアカウントです。アカウント開設からわずか2ヶ月半でフォロワー数が約3.5万人、多く視聴されている動画が約320万回再生と今最も勢いがあるホテル系TikTokと言えるでしょう。
こちらのアカウントの秀逸なところは、そのストーリー付けと視聴者を巻き込む企画力です。
ある日突然、沖縄の大赤字リゾートホテルの再建を託された「経営ど素人」の男性が、黒字を目標に視聴者の力を借りながらホテルの再建をしていくというストーリーになっており、コメントで視聴者からのアドバイスを求めたり、ホテル名やロゴなどを視聴者の多数決によって決めたり、動画内で無料宿泊モニターを募集したりと、視聴者を巻き込みながらストーリーを進めていくといった動画内容になっています。
また応募の際には条件として、「好きなSNSに動画の感想とタグ付けをして投稿する」といったように、TikTok内だけでなくあらゆるSNSで拡散し認知度を高めるような工夫がされています。
3、まとめ
今回はホテル系企業TikTokの成功事例をご紹介してきました。
それぞれのアカウントで見せ方は違うものの、多くのユーザーの目を惹きつけている動画の特徴として共通しているのは、
・企業感を出さずに視聴者が見ていて楽しいと思えるコンテンツである ・流行りの曲を使っている ・コメント内で視聴者とホテル側(あるいは視聴者同士)がコミュニケーションをとっている |
この3点を意識して動画投稿をしていることがわかります。
TikTokはこれからどんどん発展していくプラットフォームですが、実はTikTok×ホテル業はまだ競合が少ないため、参入するには今が狙い目です!
さらに旅行者もこれから増えていくことが予想されるため、今夏の行楽シーズンに向け今からTikTokを始めてみるのもいいかもしれませんね!
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