企業TikTok成功事例【雑誌・メディア編】

 今や日常のあらゆる情報を、SNSを使って収集するというのが社会的に当たり前になりつつあり、雑誌や新聞などの紙媒体は危機的状況に晒されています。そういった危機を乗り越えるべく、各社電子メディアへ切り替えたり、SNSに力を入れたりと、試行錯誤している状況ではないでしょうか?

 そこで今回は、メディア業界でTikTokを上手く活用している企業を4つご紹介していきます!

1、「TikTok」×「雑誌・メディア」のメリット

1)情報拡散力がある!

 TikTokではフォロワーが多い少ないに関わらず、動画に対する評価(※1)が高ければおすすめに多く表示されるというアルゴリズムになっています。そのためフォロワーが少ないアカウントであっても、ターゲットに響く質の高い動画を出せば、多くのユーザーに拡散することができるのです。


(※1)動画の評価は、動画のフル視聴率、平均視聴率、いいね数、コメント数、シェア数などによってTikTok側が自動で判別します。

2)広告感なく情報提供ができる!

 一般のアカウントでの投稿やTikTokの広告は、強制視聴ではありません。興味がない動画であればスキップすることができます。

 さらにTikTokは、視聴者の反応がよかった(視聴時間が長かった)動画を把握し、おすすめに同じアカウントの動画や、似た種類の動画を表示させます。

 そのため、おすすめに表示された動画に対し、「うっとおしい」と感じる人も減り、動画の視聴時間も長くなります。

3)商品・サービスの購入に繋げやすい!

TikTokユーザーは、コンテンツへの支出に積極的で、その金額は主要プラットフォーム内でトップの約8万5862円。全体平均の約4万2538円の2倍を超えると言われています。(※2)

つまり、視聴者が興味を持っている商品やサービスであれば、動画を視聴することで、商品やサービスの購入へと繋げやすいプラットフォームだと言えるでしょう。


(※2) 日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ

2、雑誌・メディア系TikTok成功事例

東京カレンダーTikTok

 こちらは東京の魅力を紐解く月刊誌「東京カレンダー」の公式TikTokアカウントです。フォロワー数は3.5万人で、多く視聴されている動画は310万回再生されています。

 こちらのアカウントでは、「港区女子」vs「港区男子」や、「丸の内OL」vs「丸の内商社マン(筋肉男子)」など、都会で生きる個性的な大人たちが実際に存在する飲食店を舞台に、互いにしのぎを削り合う様子をリアルに描いたストーリー展開になっています。

 このドラマの最後では、物語の舞台になった飲食店の紹介がされています。ただ面白いドラマを見せるだけでなく、店内や料理を同時に見せることで、視聴者にその飲食店の雰囲気を伝えることができ、視聴者の「行ってみたい」という気持ちを駆り立てています。

 また1つのエピソードを1回の動画で完結させないといったところも秀逸で、1動画15秒の話を6回に分けて完結させています。短尺である方が最後まで動画を見てもらえますし、また視聴者も続きが気になって次々と動画を見てしまうのです。

クラシル【公式】kurashiru

 こちらはレシピ動画サービス「クラシル」の公式TikTokアカウントです。フォロワー数は24.9万人で、多く視聴されている動画は270万回再生されています。

 「無限〇〇」や「レンジで簡単」といった思わず見たくなるような切り口や、季節にそった料理のレシピ動画などが視聴者の目を引いています。

 またコアターゲットである10代〜20代の女性へのリーチを拡大するため、1年間の中で最も利用ユーザーが増えるバレンタインの時期を狙い、プロモーションを実施しました。

 その結果、バレンタイン時期に向けた広告を通して、コアターゲットからの動画需要が増え、前年比約130%のインストール増加に繋がったそうです。(※3)

 消費者心理・行動を先読みし、その需要に合わせて動画を投稿するという戦略は、企業がTikTokを運用する上で参考になるかと思います。

@kurashiru.com

プレゼントはプロフのURLをチェック!バレンタインに役立つラッピング方法3種をご紹介✨その他のラッピングはクラシルアプリで 「ラッピング」と検索してね🔍💕 #クラシル #バレンタイン #tiktokレシピ

♬ オリジナル楽曲 – クラシル【公式】kurashiru – クラシル【公式】Kurashiru

(※3)https://ihack.co.jp/media/tiktok/business-2/

雑誌nicola(ニコラ)公式

 こちらのアカウントは、女性向けティーン雑誌「nicola(ニコラ)」の公式TikTokアカウントです。フォロワー数は6.7万人で、多く視聴されている動画は210万回再生されています。

 撮影の裏側や、雑誌のモデルが流行りの音源に合わせて踊る姿、中学生のお悩み解決やオーディション告知など、様々な種類の動画を投稿しており、飽きることなく見ることができます。

 中でも反響があったのは、2021年9月に投稿された「パナップラボ応募動画」です。

 こちらは江崎グリコ株式会社のアイス「パナップ」を“もっとおいしく”“もっとかわいく”もっとステキなアイスにするために“わたしたちが好きなパナップ”を考える研究所「パナップラボ」というキャンペーンの動画になります。

 女子中学生ならではの「夢のアイデア」を募集するこのキャンペーンは、視聴者も巻き込むような形となっており、動画を見て終わりではなく、そこから先も視聴者に楽しんでもらえるような企画になっています。

MERY

 こちらのアカウントは、暮らしに役立つ情報を発信している女性向けコミュニティメディア「MERY(メリー)」の公式TikTokアカウントです。フォロワー数は2.3万人で、多く視聴されている動画は190万回再生されています。

 裏技や優秀グッズ紹介など、生活する中で役立つ情報を流行りの音源に合わせて短尺で紹介しています。

 動画の色味をおしゃれな感じに統一し、取り上げるものも“写真映え”を意識した内容となっており、ターゲットとしている20代〜30代の女性にリーチしやすいようなコンテンツになっています。

3、まとめ

 今回は、企業TikTok【雑誌・メディア編】をご紹介しました。

 商品やサービスを紹介し、購入へと繋げるメディア本来の役割と、TikTokという多くの人にリーチできるプラットフォームは、紹介したいものの魅力を引き出し、視聴者に直接アプローチができるため相性がいいと言えるでしょう。

 また季節に合わせて消費者の行動を先読みするなど、ニーズに合わせた動画を出していくのも、動画を拡散させる上では有効な方法です。ぜひ今回の成功例を参考にしてみてください。

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