企業TikTok成功事例【ファッション編】

 若者を中心にSNSの利用が増え、今や商品購入時にSNSを参考にする消費者が増えてきました。コスメや雑貨、食品に加えて、ファッションも例外ではありません。

 TikTokにおいてもリリース以降、「ファッションコンテンツ」への関心と存在感は日々増していき、今やファッションのトレンドを生み出し、さらに消費者行動へと繋げるほど大きく、影響力のあるプラットフォームとなってきました。

 そんなSNSが激熱の今、アパレル企業がどのようにTikTokを活用しているのかを、動画コンテンツのジャンル別にご紹介していきます!

1、着こなし術&商品紹介

WEGO公式

 全国に約160店舗を展開する、ストリート系アパレルブランド「WEGO(ウィゴー)」のアカウントです。フォロワーは4.57万人で、多く視聴されている動画は63.3万回再生されています。

 このアカウントでは、自社ファッションアイテムの紹介がメインとなっておりシーズンに合わせたコーディネート術や、各店舗の紹介を行なっています。

 TikTokで流行っている曲を積極的に取り入れたり、視聴者のコメントに回答するような動画を投稿してコミュニケーションをとったりと、ただ商品紹介をするだけでなく、まるで友達の投稿を見ているような身近な感覚で楽しめるコンテンツとなっています。

 またインフルエンサーとのコラボも積極的に行なっており、その再生回数の多さからも、「インフルエンサー」×「ファッション」が消費者に与える影響力が大きいことがわかります。

(↓こちらはABEMAの高校生による青春恋愛リアリティーショー「今日、好きになりました。」で有名になった野咲美優さんを起用した動画)

https://www.tiktok.com/@wego_official/video/7091980437924384002?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=6982416080905487873

EGOIST OFFICIAL

 渋谷109を中心に全国展開をしているギャル系アパレルブランド「EGOIST(エゴイスト)」のアカウントです。フォロワーは1.49万人で、多く視聴されている動画は46.7万回視聴されています。

 こちらのアカウントでは、自社ファッションアイテムを身につけたモデルが流行りの曲に合わせて踊ったり、コーディネート例を紹介する動画が多く投稿されています。

 EGOISTは他に公式のYouTubeチャンネルもあり、TikTokの動画の中にYouTubeの切り抜きを入れることで、YouTubeに誘導しているというのも特徴です。

2、アパレル店員にフォーカス

Ackaスタッフの日常

 デザインにこだわりを持つファッションブランド「Acka(エーシーケーエー)」のアカウントです。フォロワーは3.41万人で、多く視聴されている動画は160万回視聴されています。

 こちらのアカウントでは、4人のスタッフがメインで動画に出演しており、流行りの曲に合わせてダンスを踊ったり、旅行の様子やコーディネート紹介などの動画を投稿しています。4人の仲の良さが伝わってくるため、見ている側もまるで自分がその中の一員になったような感覚になります。

 こちらのアカウントの秀逸な点は、スタッフにファンをつけるということです。 期間限定で開催されるポップアップストア(※1)では、出演している4人のスタッフも出席するため、「ポップアップストアに行けば4人に会える」という認識からファンの消費行動に繋がっています。


(※1)ポップアップストア…数日~数週間程度の、比較的短い期間限定で開設されるショップのことです。

NOT CONVENTIONAL TOKYO

 ユニセックスによるジェンダーレスなファッションブランド「NOT CONVENTIONAL (ノットコンベンショナル)」のアカウントです。フォロワーは3.87万人で、多く視聴されている動画は97.8万回視聴されています。

 こちらのアカウントでは、店長や店員のユニークな日常をメインに発信しています。ブランドをアピールするというよりも、店員のキャラのインパクトの方が強く、他の動画も気になったり、思わずお店に足を運びたくなる雰囲気作りです。

 またこちらのTikTokの1番のポイントは、とにかく編集が面白いことです。

 毎回決まったフォーマットではなく、店員にフォーカスした撮り方や曲に合わせた動画の見せ方など、一つひとつの動画の編集にこだわりをもたれていることがわかります。

 こうしたユニークな動画、ユニークなスタッフによって、ユーザーの興味を引きつけている点は大変面白く、集客する上でぜひ参考にしたいポイントのひとつです。

https://www.tiktok.com/@not_conventional.tokyo/video/7032976247361785090?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=6982416080905487873

ROYAL PARTY

 20~30代の女性に人気のキレイ系ファッションブランド「ROYALPARTY(ロイヤルパーティ)」のアカウントです。フォロワー数は1.75万人で、多く視聴されている動画は56.9万回視聴されています。

 こちらのアカウントは、店員によるファッションショーのような動画が特徴的です。

 同じアイテムの色違いや、着回しの例などを全身コーディネートで見せており、気になる商品の詳細やイメージが一目でわかります

 その他にも、トレンド商品の紹介や身長別着比べ、場面別コーディネートの紹介など、視聴者にとって嬉しい情報が盛りだくさんで、飽きさせないような動画作りになっています。

https://www.tiktok.com/@royalparty__official/video/7037437332210978049?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=6982416080905487873

3、アパレルブランドのデザイナー(社長)にフォーカス

kaoyorinakami

 こちらの「kaoyorinakami」は、「あべじゅんや」さんというイラストレーターの方が立ち上げられたブランドです。

 ファッションアイテムのデザインを描くところから、商品が出来上がるまでの過程や、デザイナーの日常についてを見ることができるのも、このアカウントの面白いポイントです。

 また、有名インフルエンサーや有名ファッションブランドとコラボした商品の紹介も行なっており、視聴者の興味を惹きつけるようなコンテンツが多く投稿されています。

(↓こちらはコムドットゆうたさんとのコラボ動画)

https://www.tiktok.com/@designer915/video/6952449569208749314?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=6982416080905487873

歪hizumi@闇の洋服屋さん

 独特な世界観が特徴的なファッションブランド「歪hizumi(ヒズミ)」のアカウントです。フォロワーは2.4万人で、最も多く視聴されている動画は170万回再生されています。

 こちらのアカウントの面白い点は、ユニークな商品紹介の方法です。

 「先輩に怒られすぎて企業デザイナーを辞めた奴のデザイン」や「元カノにクソダサいって言われた奴が作った服」のような、自虐を動画のネタにしているので、インパクトも大きく視聴者もついつい立ち止まって動画を見たくなってしまいます。

 さらに秀逸なのは、ネガティブな発言をした後に必ず「でも、こういう想いがあってこの服をデザインした」という作者の想いと同時にファッションアイテムが紹介されているところです。

 作者と視聴者との間に「共感」を生むことで、ブランドへの信頼感や親近感が増し、ファン獲得に繋がっていくと言えるでしょう。

https://www.tiktok.com/@hizumi_tik/video/7057444121518148865?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=6982416080905487873

ヨシの日常

 アパレルブランド「ハリウッドスター」の代表取締役である「ヨシ」さんが主に出演しているアカウントです。フォロワーは23.4万人で最も多く視聴された動画は750万回再生されています。

 こちらのアカウントはエンタメが中心で、社長がさまざまな企画を行なっていくという内容になっています。

 企画内容も多種多様で、中には自社ブランドではなく「しまむら」や「GU」といった他の有名ブランドの服を使い、社長にコーディネートをしてもらうという面白い切り口の企画もあります。

 特定の人にフォーカスした動画で視聴者を惹きつけ、ファンを集めてブランドの認知度をあげていくという戦略は、ファッション業界に限らずどの業界においても参考になりそうですね。

https://www.tiktok.com/@yo.shi.720/video/7058934415103167745?is_from_webapp=1&sender_device=pc&web_id=6982416080905487873

4、企画が斬新でおもしろいアカウント

REZZATURA(レッツァトゥーラ)

 海外セレブの休日スタイルがコンセプトのファッションブランド「REZZATURA(レッツァトゥーラ)」のアカウントです。フォロワー数は1.9万人で、最も多く視聴されている動画は330万回再生されています。

 こちらのアカウントでは、街中で見かけたおしゃれな一般人の方に、いきなり自社アイテム1つと1万円を渡し、その場でコーディネートをしてきてもらうというユニークな企画を行なっています。

 突然声をかけられた人の生のリアクションが面白いのはもちろん、人によって様々なコーディネートの仕方があるため、最後までどんな仕上がりになるかがわからないドキドキ感が、多くの視聴者の興味を惹きつけています

Right-on

 最後はカジュアルブランド「Right-on(ライトオン)」のアカウントです。フォロワー数は3954人で、最も視聴された動画は60.2万回再生されています。

 こちらのアカウントに投稿された動画を見返してみると、「洋服・アパレルあるある」のネタを投稿しだしてから急激に再生回数が増えていることがわかります。

 以前の動画では、インフルエンサーとのコラボ動画は伸びていたものの、その他の動画は伸び悩んでいたことが見て取れます。

 「あるあるネタ」がハマっている理由として考えられるのは、「演者のリアクション」「共感性」です。

 「演者のリアクション」は動画の視聴維持率をあげたり、「他の動画も見てみたい」という気持ちの誘導に繋がります。また「共感性」を作り出すことで、コメントやいいねを多く獲得することができるため、TikTokのアルゴリズム上、おすすめに表示されやすくなるのです。

5、まとめ

 今回は、ファッション業界の企業TikTokアカウント成功例をご紹介してきました。いかがだったでしょうか?

 他の業界にも言えることですが、企業TikTokを伸ばす上で大切なのは「視聴者との距離の近さ」であることが、上記の成功例からも見て取れます。

 企業感のある、いわゆる広告的な動画ではTikTok内では視聴者に不人気であることも同時にわかるかと思います。

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